.wpsの文書、.etの表計算ファイル、.dpsのプレゼンテーションが送られてきたけれど、手元にWPS Officeはない。Microsoft Officeで開こうとしても、エラーになるか、そもそも拡張子を認識してくれない。必要なのは紙をスキャンしたように見えるPDFだけなのに、そのためにオフィスソフトを丸ごとインストールするのは大げさです。

Look Scannedで、WPS Office独自のファイル形式を開けるようになりました。WPS Officeをスキャン風PDFに変換するページでファイルを選び、プレビューで各ページを確認すれば、スキャンしたように見えるPDFをダウンロードできます。事前の変換は必要ありません。

対応しているWPSファイル

WPS Officeのアプリ 文書 テンプレート
WPS Writer .wps .wpt
WPS Spreadsheets .et .ett
WPS Presentation .dps .dpt

WPS Office 2005以降で保存されたファイルが対象です。WPS Officeで保存できる.docx、.xlsx、.pptxは、もともと通常のWord、Excel、PowerPointファイルとして開けます。

Look ScannedにWPS Officeが入っているわけではありません。2005年以降、これらの形式は古いMicrosoft Officeのファイルとほぼ同じ構造になっています。.wpsは実質的にWord 97–2003の.doc、.etはExcelの.xls、.dpsはPowerPointの.pptです。そのため、こうしたバイナリ形式のOfficeファイル用のエンジンで読み込んでいます。Spreadsheetsのファイル(.et、.ett)は正式に対応しています。WriterとPresentationのファイル(.wps、.wpt、.dps、.dpt)はベータ版で、選ぶとその旨のお知らせが表示されます。

WPSファイルをスキャン風PDFにする手順

  1. WPS Officeをスキャン風PDFに変換するページを開き、.wps、.et、.dpsファイルを選びます。
  2. プレビューに目を通し、特にフォント、表、スライドのレイアウトを確認します。
  3. 用紙の色合い、余白、傾き、ノイズなどのスキャン効果を調整します。小さな文字を読みやすく残したいときは、ぼかしとノイズを控えめにしてください。
  4. 「スキャンされたPDFを生成」を選び、続けて「スキャンされたPDFをダウンロード」を選びます。

ファイルがたくさんあるときは、Pro版の機能の一括スキャンで複数のWPSファイルをまとめて処理できます。PDFやWordファイルと混ぜても大丈夫です。

1ページずつ画像にしたい場合は、出力形式でPNGかJPEGを選んでください。違いはPDF・JPG・PNGの比較で説明しています。

WPSファイルはブラウザの中で開かれ、変換されます。サーバーにアップロードされることはありません。

WPS Officeで見たとおりになる?

必ずしもそうとは限りません。WPS Office自体で表示するのではなく、ファイルの中身を読み取り、Word、Excel、PowerPointのルールに沿ってページを組み直しているためです。

  • Writer(.wps):本文はページに流し込み直すので、改ページの位置がWPS Officeと変わることがあります。ヘッダー、フッター、ページレイアウトはおおよその再現です。
  • Spreadsheets(.et):値、数値の書式、結合したセルは保たれます。シートはA4のページに分けられ、横に広いシートは横向きになり、印刷時と同じく枠線は表示されません。ただし、セルの塗りつぶしの色、フォント、罫線はまだ反映されません。
  • Presentation(.dps):スライド1枚が1ページになりますが、テキストと図形への対応はまだ部分的です。要素の多いスライドでは、一部が欠けたり位置がずれたりすることがあります。

どのファイルでも、ダウンロードされるのはスキャン効果をかけたPDFで、各ページは画像です。テキストのコピーや検索はできず、WPS Officeで開いても編集できるファイルではなくPDFとして開きます。編集用に元のファイルは残しておきましょう。

開けないときやレイアウトが崩れたときは

  • プレビューに「文書を表示できませんでした」と出る:ファイル自体が壊れていなければ、WPS 2000やWPS Office 2002/2003で保存されたものかもしれません。これらは別の形式で、対応していません。新しいWPS Officeで開いて保存し直してください。.wpsx、.etx、.dpsxの拡張子にも対応していません。
  • Microsoft Worksの古い.wps:Microsoft Worksも.wpsという拡張子を使っていましたが、WPSとは関係のない独自のワープロ形式です。こうしたファイルはここでは開けません。
  • フォントやレイアウトがおかしい:いちばん確実なのは、WPS OfficeからPDFに書き出し、そのPDFを確認してから、Look Scannedで選んでスキャン効果を加える方法です。PDFならレイアウトが固定されるので、元の見た目をより多く残せます。WPS Officeがない場合は、送り主にPDFを書き出してもらいましょう。
  • 送る前に見比べる:特に表や細かい文字は、プレビューと元のファイルを並べて確認してください。

Word、Excel、PowerPointのファイルについては、Office対応で改善された点とWordとExcelをスキャン風PDFにする方法をご覧ください。.ofdの請求書が届いた場合も、同じように変換できます。

開けずにいた.wps、.et、.dpsファイルがあれば、こちらで試してみてください。